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【実体験】エンジニアという職業が嫌いだった自分が、今は楽しんで仕事をしている理由

皆さんこんにちは。こちょすです。今日は少し自分語りです。

 

 

僕は、現場8年目のシステムエンジニアです。

普段はシステム開発のPM(プロジェクトマネージャ)や、システム設計をしています。

 

 

もともと僕は文系学部卒、なんの取り柄もなく、元々学生時代にコーディングをガリガリやっていたわけでもありませんでした。

 

 

就活になると、周りの友人はみんな「なんとなく安定していそうだから金融系に行く」とか、「なんとなくかっこいいから商社を目指す」という人が多かったです。

僕もまた、明確にやりたいことがあったわけではなかったのですが、「金融系とか商社の仕事がやりたいわけではないな」と直感的に思っていました。

そこで「IT系だったらなんか面白そう」と思って今の会社に入ったのがきっかけです。

 

 

 

僕は、今8年目ですが、これまでエンジニアの仕事が面白くない、つまらないと思っていて、どちらかというと嫌いでした。

一時期は仕事を辞めて逃げ出してしまおうかとか、向いていないんじゃないかと思っていた時期もありました。

ただ、最近は少しずつ考え方が変わり、SEという職業の面白さに気づくことができるようになりました。

 

 

そんな僕が書く今回の記事は、以下のような人に向けて書いています。

こんな方におすすめ

  • システムエンジニアとして働いているが、向いていないからやめようと思っている
  • システムエンジニアという職業が嫌いになってしまった
  • システムエンジニアになりたいけど、あまり良いイメージがない

 

この記事を読んでいただいている一人でも多くの方の、人生の一部の参考になるようなことが伝えられたら嬉しいなと思っています。

 

僕がシステムエンジニアという職業が嫌いになった理由

研修のときから理系院卒同期に格の差を見せつけられて絶望

冒頭でも書いた通り、僕は文系学部卒でシステムエンジニアとして入社しました。

 

 

入社して数ヶ月は研修期間で、ずっと同期と一緒に研修を受講していました。

その頃からすでに「自分はSE向いていないかもしれない」と思うことがよくありました。

 

例えば以下のような時に、そう思っていました。

ポイント

・理系院卒の人がスラスラとできているコーディングの課題に、自分は時間がかかって終わらない

・開発環境のセットアップでエラーが出ても自分で解決できない

・調べようにもわからないことが多すぎて理解が進まない

 

こんなことが1日に何度も続いて、「ああ、自分はシステムエンジニアに向いていないんだなー」と思うようになっていきました。

 

 

 

現場に配属されて、「向いていない」・「SEが嫌い」という感情が確信に変わっていった

理系院卒の同期に格の差を見せつけられ、絶望していたわけですが、なんとか数ヶ月の苦痛な研修期間を乗り越え、ようやく現場配属となりました。

元々希望していた配属先になったこともあり、モチベーションは高く、「早く仕事を覚えて戦力になりたい」と思っていました。

 

 

うちの会社では、自分の実力よりも少し上の仕事にアサインされ、ある程度背伸びをさせることで成長するという考え方があります。

なので、配属直後から、ゴリゴリコーディングをしながらテストをしてリリースする、みたいな仕事にアサインされました。

 

 

ご存知の通り、僕はコーディングがろくにできず、かなり辛い日々でした。

同じ部署にはもう一人、同期が配属されていたのですが、その子はどんどんタスクをこなして、新しい仕事にアサインされていました。

 

 

それを見ている僕はなんとも言えない焦燥感と、周りのチームメンバーや同期と比べてできないことに対する劣等感のようなものを抱いていました。

そこで、「ああ、自分は先輩や、これから入ってくるであろう後輩よりも仕事ができないんだ」と確信してしまいました。

 

 

こんな様子じゃ出世もできないだろうし、面白くて活躍できるような仕事にもアサインされないだろうなと思い、「システムエンジニアなんて・・・」と職業に対する愚痴をこぼすようになりました。

 

休日も仕事が不安で全く寝れなかったりと、今思えば軽い鬱のような状態だったと感じます。

 

考え方が変わったきっかけは3つ

鬱のような気持ちで、日々辛かったのですが、少しずつ考えを変えて、前向きに仕事に向き合えるようになると、仕事の成果も好転していきました。

今ふりかえると、3つくらい要因があったかなと思います。

1 勉強すれば報われる業界であることに気がついた

同期や先輩に圧倒的実力差を見せつけられ、ビハインドから始まった僕のシステムエンジニア生活でした。

ただ、それでも諦めずに、毎日家で勉強したり、会社でも少し居残りしてわからなかったポイントを復習したりするようにしていました。

 

 

資格の勉強も、休日などを利用して基本情報、応用情報、データベーススペシャリストやオラクルデータベースなどなど使えそうなものを取っていきました。

すると、だんだんと専門用語ばかりででぼやっとしていたシステム用語がわかるようになり、先輩たちが何を話しているのか理解できるようになりました。

 

 

それからもずっと仕事を続けていると、分かるだけでなく、自分で考えてシステム設計をしたりするようになりました。

「わからない」→「聞いたことがある」→「わかる」→「できる」という形で、少しずつ理解が進んでいき、点と点がつながっていくのを感じました。

 

 

システムの知識はどこの会社、どの国で働いていても基本的には同じです。

つまり、一度知識を身につけてしまえば、どんどんできることは増えていくのです。また、自分の市場価値も上がっていきます。

 

 

これに気がついた人はぜひ、目の前のタスクを単にこなすだけでなく、システム対応が必要な背景や、そこで使われるシステム技術について少し調べてみてはいかがでしょうか。

もしかしたら、何か新しい発見があるかもしれません。

 

 

2 仕事のための人生じゃないと考えるようになった

新人時代の自分は、仕事が何よりも優先すべきことだと考えていました。

仕事が一番大切なのだから、それに見合う成果が出せていない自分はダメ人間なのだと思っていたのです。

 

 

そんなとき、「漁師とコンサルサント」という逸話を知りました。

 

 

簡単に説明すると、

のんびり仕事をしている漁師に対して、コンサルタントが、もっと頑張って働けば、お金が手に入るよと、助言をします。

漁師は、「お金が手に入ったらどうするんだい?」と尋ねます。

コンサルタントは、「稼いだお金を使って、悠々自適な生活を送れる」と言います。

それを聞いた漁師は、「そんな生活はもう手に入れてるよ」と言います。

 

ここで僕が感じたのは、仕事はお金を稼ぐためにやることじゃない、豊かな生活を送るためにやることだということです。

豊かな生活を送るために、お金が必要であれば頑張れば良い、ただ、時間が欲しいなら、仕事はそこそこで、のんびりやってもいいのでは?ということです。

 

 

僕は物欲もそこまで多くなく、どちらかというと時間をたくさん欲しいタイプなので、この話を聞いて、のんびり働こうかなーと思えました。

すると、豊かな人生のために仕事ばかり頑張る必要もないと思えて、心が軽くなりました。

それからは、恋人や、家族との時間を大切にするようになりました。

 

 

3 転職に目を向けた結果、恵まれた環境であることに気がついた

また、もう1つ、今の仕事に対して考え方が変わったきっかけがあります。

 

それは、転職活動をしてみたことです。

転職活動をしてみると、自分がこれまでどういう仕事で、どういった成果を上げてきたのか、次の職場に求めるものが何かを徹底的に考えるようになります。

 

 

他の職場に目を向けてみると、今の職場にはあるけど、次の職場にはないものも自ずと見えてきます。

福利厚生や働き方の自由さ、仕事に対する裁量、社会的意義など、いかに今の職場が恵まれているのかを実感することができ、転職活動はやめることにしました。

 

僕の場合、転職活動を通じて、100点満点の職場はないのだと痛感しました。

一度外に目を向けてみることで、自分の職場に対する見え方も変わってくるかもしれません。

 

 

今ではシステムエンジニアという職業を楽しんでいます

これまで嫌い・向いていないと思っていたシステムエンジニアとして働いて、はやくも8年が経ちました。

いまでも色々辛い経験、悔しい思いもしていますし、いまだに実力不足を痛感する場面はたくさんあります。

 

 

それでも、同期の中ではいち早くチームリーダーを任されたり、大規模プロジェクトのマネジメントにアサインいただいたりと、少しずつ評価していただく機会は増えてきました。

 

仕事は充実してきた今でも、仕事は人生の一部に過ぎない、もっと大切なものはたくさんあると思っています。

この考え方を根底に持ちつつも、楽しく、のんびり働けています。

 

今ではシステムエンジニアという職業を好きだ、素敵な職業だと自信を持って伝えることができます。

 

 

今まさにシステムエンジニアを辞めてしまおうと思っている人へ

最後に、過去の自分のように、システムエンジニアを辞めてしまおうと思っている人向けに僕なりのアドバイスです。

 

ネットで「システムエンジニア 辛い」とか「システムエンジニア 辞めたい」と調べれば、転職に誘導するサイトがたくさん出てきます。

これらのサイトは、転職サイトが運営していたりします。つまり、自分達の利益のために、転職を促している場合があります

 

転職は1つの選択肢であることは否定しません。

ただ、その前に、仕事を頑張ろうとし過ぎていないか、今の職場で変えられる部分はないかを問い直してみてください。

 

 

何度も言いますが、仕事は豊かな生活をするためのツールでしかなく、その先に自分の叶えたい夢があるのか、それとも夢に遠ざかっているのかを軸に、仕事の向き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。

 

すこし説教じみた表現になってしまったかもしれませんが、この記事を読んでいただいている方は皆さん真面目に仕事に向き合っている方だと思います。

そんな人こそ、「少し肩の力を抜いて頑張っていこうぜ」というのが伝わったら嬉しいです。

 

 

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